
こんにちは、SHINです。
今回は、僕が憧れのポルシェ911――それも996型のCarrera 4Sを選ぶまでのリアルな記録をお届けします。
25歳で911を買うと、「思い切ったね」とよく言われます。
でも実際は、かなり悩み、調べ、乗ってみて、心から納得した上での決断でした。
911はどれも魅力的。でも“決め手”があった。
930、964、993といった空冷時代の伝説的なモデルから、997、991、そして最新の992まで。
911にはそれぞれに魅力があり、どれも一度は所有してみたいと思える存在です。
実際に僕も、購入前には991.1型のCarreraも試乗しました。
最新の技術、洗練された乗り味、インフォテインメントや安全装備の充実度…どれを取っても991は素晴らしいクルマでした。

でも――どうしても、心が動かなかった。
「クルマを操作している感覚」が欲しかった
991は間違いなく“完成されたスポーツカー”です。
でも僕が欲しかったのは、“道具としての速さ”よりも、“人と機械が繋がっている感覚”でした。
そして、それを感じさせてくれたのが、996だったんです。
ステアリングの軽さやペダルのフィードバック、そしてFlat6エンジンのざらついたサウンド。
全体的にどこか“粗削り”で、それが逆に、ドライバーとしての手応えを与えてくれる。
991の完成度の高さは尊敬に値します。でも、「操っている感覚」は996の方が断然上だったんです。

なぜ「996 Carrera 4S」だったのか?
数ある996の中でも、僕が選んだのはCarrera 4S。その理由は明確でした。
①ターボボディの存在感
リアフェンダーの張り出し、ワイドトレッド、エアロのデザイン。
見た目はまさに「走りのオーラをまとう911」。一目で惹かれました。
②4WDによる安心感
初めての911ということもあり、雨の日やワインディングでの安定性を重視。
Carrera 4Sのフルタイム4WDは、安心感と走りの楽しさを絶妙なバランスで両立してくれます。
③内外装の高級感
ターボ譲りのブレーキ、足回り、そしてレザーインテリア。
996の中でも「1つ上」の特別感がある。これも4Sを選んだ大きな理由でした。

ウィークポイントと向き合う覚悟
996にはウィークポイントがあることも、当然リサーチ済みです。
●IMSベアリング問題
中間シャフトのベアリング破損によるエンジンブローリスク。
僕の選んだ個体はIMS対策済みで、しっかりと記録簿・整備履歴が残っていたのが決め手になりました。
●シリンダースコアリング(かじり)
特に前期型に多い、シリンダー内壁への傷。
アイドリングのばらつきやオイル減りに要注意ですが、これも購入前にしっかり点検・試乗し、クリアしました。冷却水タンクに要注意です。
「価格が手頃だから996にする」ではなく、“この996だからこそ”選ぶ。
そんな慎重な目線で、1台ずつ向き合いました。
そして“この1台”と出会った
ボディカラーはアークティックシルバー。光の当たり方で変化する表情が美しく、永く乗れる色だと感じました。
内装のコンディションも抜群で、ハンドルやシートからは丁寧に扱われてきた痕跡がしっかりと伝わってきた。
エンジンをかけた瞬間、水平対向6気筒の鼓動が心に響き、「この1台だ」と確信しました。
25歳でポルシェ911(996)に乗るということ
維持費やトラブルの不安はゼロじゃありません。
でも、それ以上に、“運転する喜び”と“持つ誇り”が上回る。
911は単なる車じゃない。
“人生そのもの”に影響を与えてくれる、そんな存在です。
そして996は、その中でも“最も素の911らしさ”が残るモデル。
最新型とは違う“濃度の高いポルシェ体験”が味わえるのは、間違いなく996の魅力です。
次回は納車編。そして911Life.が始まる。
次回は、いよいよ納車された日のことを綴ります。
キーを受け取り、ハンドルを握り、初めてアクセルを踏み込んだ瞬間。
そのすべてが、僕にとって“人生の始まり”のようでした。
ぜひ、次の記事もご覧ください。
これからも「my911story」をよろしくお願いします!
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